review_manga
(アンソロジー)

出版:リブレ出版
発行:2006年9月20日

[内容]
オール読みきり。
表紙●志水ゆき
日高ショーコ『初恋のひと』
志水ゆき『まつごのゆめ』
草間さかえ『されど美しき日々』
木原音瀬 cut ヤマシタトモコ『年上の恋人』
国枝彩香『めぐりあい…COSMO』
テクノサマタ『フラクタル』
横井里奈『やめてよして囁かないで』
田中鈴木『アイツの大本命』
門地かおり/エッセイ

[感想]
《日高ショーコ『初恋のひと』》
まず「不細工」というジャンル(?)を、こう意識して読んだのは初めてなような気がします。
それで、1作目が「昔はアレだったけども、10年経った現在は垢抜けて(?)別人みたいに格好よくなっちゃった」という話だったので、ちょっとアレ?って思ったんですが、でも主人公の求め具合が興奮しましたw
顔は変わってしまったけど、性格や癖とか変わらないから、「やっぱ好きだ!」となるわけですね。
主人公に責められて「ひー」って言ってる時の、相手の顔がちょっと(私的に)気分台無しな感じがしますが(笑)
絵がキレイなので、他の作品も読んでみたいです。
私的評価 ★★★☆☆

《志水ゆき『まつごのゆめ』》
時代ものの話だったのでもしやと思ったら、やはり悲しい落ちでした。
う〜ん、こういうのは苦手です(汗)。
そういえば、主人公の想い人が顔に大きなキズがあり、それが「不器量」=「不細工」ということのようです。「不器量者」という言葉を聞いて、そういえば不細工特集だったっけと思ってしまいました。
私的評価 ★★☆☆☆

《草間さかえ『されど美しき日々』》
自分は流し読みする方なので、最初はちょっと意味がわかりませんでしたが、それでも話に魅力を感じました。
後から読み返して、そういうことだったのか!と気づいたんですが(笑)なんか「あれ?実はこういうこと?」っていう発見が何度かあって、いろいろと深読みできるのかなと…。
どっちが受け・攻めというのがはっきりとはわかりませんが、委員長攻め?優男攻め?っていう、そういうのもいいですねw
絵も好きな雰囲気だし、この続きもあれば読みたいですけど、他の作品も読んでみたいです。
私的評価 ★★★★★

《木原音瀬 cut ヤマシタトモコ『年上の恋人』》
ごめんなさい、かなり流し読みしました(汗)
なので本当は評価はできないですが…でも、私的には★4つです。
まず、主人公が刑事っていうのはともかく、その恋人がデリヘルのマネージャーで、その恋人が主人公に手柄を立てさせたくて組のバイヤーになった、とか、それを知って主人公が「全力で守る」、とか、考えらんない世界だなぁと思ってしまいました;
んで、その辺りの説明が最初に短く簡潔に書かれてて、そこから話は恋人との出会いの話になるんですね。
いや…それはなかなか読む気が起きないです(汗)
冒頭で事件が起こって、主人公がその容疑者の事情聴取するけど、話はかなり遡って――とか、いや事件の方が気になるんですけど!みたいな。
最初は読むの止めようかなと思ったんですが、流し読みしてると所々読んでも面白くて、書くのが上手い人なんだなっていうのはわかりました。
最初は「えーっ」と思った恋人や主人公の行動も、刑事の情報取引とか駆け引きとかがあって、それを読むと面白いなっていうのがわかって…
短編だからこういう構成(冒頭に始まりがあって、そこから過去に遡るという構成)が多いのかなと思いますが、う〜ん…微妙だなぁ(汗)
いつか、木原先生の他の作品を読んでみたいですね。

《国枝彩香『めぐりあい…COSMO』》
すいません、感想を書く段になって初めてまともに読みました(汗)
だって、主人公が本当に…ひどすぎでしょー!と。
うわぁ、ここまで描くかぁって感じだったんですが、いざ読んでみたら内容は面白くて、笑えるところが幾つかありました。
主人公がひどすぎなければ楽しめましたねー。
まぁ、不細工特集なんだから仕方ない。
私的評価 ★★★☆☆

《テクノサマタ『フラクタル』》
うむ、今度はどのあたりが「不細工」なのか、よくわからなかったんですが、いじめの延長線上で×××があり、最中に「顔見せんな」っていうのがソレですかね。
そんなことされてる寮の相部屋の彼と、主人公が心通わせる的な話かと思いますが、ちょっと中途半端なのかなぁ、と思いました。
主人公があんまり感情を持たない人だから、だから相部屋の彼がいじめられても、助けを求めて来ないからってことで、その点について何も言わないし無視するんですが、最後ちょっと心通わせただけで、この後どっちに転ぶんだろうなぁという方向がまったくわからなかった、それが中途半端だったかなと思いました。
私的評価 ★★☆☆☆

《横井里奈『やめてよして囁かないで』》
メガネ男子のオタクと、イケメン男のカップルですか。
オタクっぷりが面白かったですが、自分を襲ってきた相手の声が、好きなキャラクターの声と似てるってだけで、犯されそうになってるのに骨抜きになるって…正直ナイなと思います(汗)
あ、ナイと言えば、廃墟に入って物音がしたから、何か確認しないまま写真撮って…っていうのもナイですよね。それが生徒と教師の情事で、とか。
体の関係から始まっちゃってるので、互いが互いを好きになるという理由が不明瞭になるところも微妙。
ただ、攻めの「俺は大佐(キャラクターのこと)じゃない。お前のことを好きになりかけてる…三次元の男子高校生だ」というセリフは良かったと思います。
私的評価 ★★☆☆☆

《田中鈴木『アイツの大本命』》
面白いッ! ハマりましたw
不細工というジャンルにもしっかりハマってて、ストーリーも互いの気持ちにも違和感がないと思います。
そんで主人公が性格かわいいんですよねー。
なるほどなぁ、これが萌えかぁとw
同級生なのに体格差があるというのも萌えですな。
続きがあるようなので、ぜひ読んでみたいです。
ただ、本編は軽いキス止まりですが、本番まで行くのかなぁ?想像がつかない…
私的評価 ★★★★★

《門地かおり/エッセイ》
漫画ではありませんが、しっかりイラストは描かれてましたv
不細工ってどんなところが?みたいな話が書かれてました。
とある映画(『穴』/イギリス)を参考にされてて、ほう、では私も参考に…と思ったらサイコスリラーですか。好きですけどね、サイコ。
いろんなところから、そういう要素を持って来て参考にするんだなぁと感心してしまいました。
そうか…そんな風に勉強するんだな、と参考になりました(笑)

《桑原水菜/ミズナ塾 第二回 黒薔薇ミズナの不細工講座》
Illustration:池玲文
「なぜ不細工がいいのか?」的な解説でした。
なるほどなぁ!と感心いたしました。
「人間は欠陥にこそ魅力がある」ということですが、そういえばそういう話はよく聞くなと…。つまりその欠陥のひとつが不細工ということであると。
しかも「不細工」と言っても、容姿・性格・環境・動作などいろいろあるんだと言うことで、そうなんだ!と目から鱗でした。
てっきり容姿だけの話かと思ってたので…勉強になります。
ところで、これはカバーを取ったところに書かれてて、見つけるのに時間かかりましたよ(汗)

2010.05.04

出版:リブレ出版
発行:2008年5月23日

[内容]
オール新作読みきり
表紙●剣解
剣解『サラディンと魔法のランプ』
本庄りえ『ときめく王子様』
環レン『硝子の砂』
飴屋カナメ『君はツレナイ針のむしろ』
日吉丸晃『恋泥棒と蒼い月』
池玲文『王と魔神と魔法使い』
ヤマシタトモコ『the turquoise morning』
日向せいりょう『アラビアン転校生』
藤崎こう『ハーレム』
真枝真弓『星降る君の楽園』

[感想]
《剣解『サラディンと魔法のランプ』》
“魔法のランプの魔人”という存在があってこそのストーリーですが、せっかくのごつくて(好みw)格好いいキャラが、ただの恋のキューピットっていうのが勿体ないと思いました。
ちっちゃな可愛い系のキャラにするか、初老っぽくするか…が良かったんじゃないかなぁと思ってみたり。
それ以外は気になるところもなく、とても面白かったですよ♪
この方の絵はすごい好きで、王子がとても格好よかったv
私的評価 ★★★★☆

《本庄りえ『ときめく王子様』》
基本的には「良かった」、でも、告白されて「可愛い」なんて言ったら、そーなるのは当然じゃん? 返事も心も決めてないのに、中途半端な態度をとるなー!と思ってしまった…。
でも、日本の庶民と王族とのギャップは面白かったです。
絵もとても好み♪
私的評価 ★★★☆☆

《環レン『硝子の砂』》
絵はそれほど好み外ではないけど、女の子っぽい幼いっぽいのが苦手なのでダメでしたねー。
主人公が受身で献身的過ぎるのも、もう少し工夫があれば楽しく読めたかも。
私的評価 ★★☆☆☆

《飴屋カナメ『君はツレナイ針のむしろ』》
絵は私的に微妙と思ったんですが、話を読んでるとそれほど気にならなくなったかもです。
殺し屋と王族という設定も面白かったです。殺し屋がターゲットに惚れるというのも。 逃げた殺し屋を自分の元に戻そうとするのも♪
私的評価 ★★★☆☆

《日吉丸晃『恋泥棒と蒼い月』》
幼くて我侭な少女っぽいキャラも、ストーリーも…これは苦手です。
私的評価 ☆☆☆☆☆

《池玲文『王と魔神と魔法使い』》
絵がとても綺麗で! 構成のせいもあるのか、ひとつのお伽話を読んでる感じがします。
主人公が幼くて、ともすると少女っぽく見えますが、この作品にはそれでも構わないと思う何かがあります(何かって…)。
けっきょく最後まではしなかったし、局部は見せていないし、ストーリーが良い。
出来れば主人公が大人になった後日談とかが読んでみたいかも。
私的評価 ★★★★★

《ヤマシタトモコ『the turquoise morning』》
これは…暗い(汗) シリアスすぎるorz
私的評価 ★☆☆☆☆

《日向せいりょう『アラビアン転校生』》
う〜ん…アラブである必要があるのか…。
絵は嫌いじゃないです。
私的評価 ★★★☆☆

《藤崎こう『ハーレム』》
短いけど全てエロ(汗) よくわからない話でした。
私的評価 ★☆☆☆☆

《真枝真弓『星降る君の楽園』》
やっぱ王様っていうとハーレムがありますが、こういう話を読むとハーレム持ってる男性と恋仲になって、実際はどんな気持ちがするだろうか? と思ったりします。
…ってあれ? ハーレムの意味、間違ってないよね?(汗)
いきなりH突入かー?! と思ったらそうでもなくて、ちゃんと段階を踏んでたので良かったです。こういうお話は大好き♪
絵も男っぽくて素朴で好きです!
私的評価 ★★★★☆

2010.06.12

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