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蒼の刻印 [18禁] ★☆☆☆☆

[ストーリー]
国中の少年達の憧れ、聖シリウス騎士団と聖カペラ騎士団。
主人公も聖シリウス騎士団に憧れる少年の一人。年に一度行われる、従騎士の試験を受けに田舎から聖都へやって来た。
・・・が、生来の童顔と低い身長からまったく相手にされず、門前払いされてしまう始末。
受付係の騎士ともめている間に入団試験が始まってしまい、門前で途方に暮れていた主人公は副騎士団長の一人に声をかけられる。
何が何でも入団したい、という主人公に、彼は4人の副騎士団長達の執務を手伝い、なおかつ彼らのもとで腕を磨くのなら、来年の試験の時に一筆添えてやろう、と持ちかける。
(ジャケットより)

[動作環境]
対応OS:Windows95/98/Me/XP
CPU:ペンティアムU300MHz以上
メモリ:64MB以上
グラフィック:800×600ド(フルカラー)
Direct X:7.0a(が正常に動作する環境)

[感想]
まずツッコミどころはたくさんあります。
まずもって意味不明だというのが第一の感想であります。
キーワードはたくさん転がってます。
主人公は華奢で小さいのにかなり強いということ、(確か)背中にあざがあるということ、記憶喪失(一部)であるということ、戦いの途中に突如主人公の背に現れた翼、見知らぬ男が主人公をずっと探していたということ、等々。
これだけのキーワードがありながら、それらが全く生かされていない。
――っていうか、途中で面白くなくてほぼ文章飛ばして読んでて分からないんですけど(汗)
ストーリーには最初の事柄だけしか書かれていなくて、主人公が実は記憶を失っていたとか裏に暗い影が暗躍しているとか……そんな雰囲気も無かったので、最後の方になると「え?」という感じ。こんな話だったの?と。騎士関係ないじゃん、と。
他のキャラと実は記憶喪失になる前に出会っていた、なんていう事になったときは本当にマジ驚きましたけどね。そんなそぶりいっこもなかったじゃんって。
それから、最初数人騎士が現れるんですが、主人公が誰に付くかは最初から決められていて、選んだりとか出来ないのが不可解だなと思いました。
あと、主人公は少しキツイめのキレイな男の子なんですが、そんな彼としゃべり方(文章)がちょっと合ってないかなと私の中では思いました。
――といろいろ言いたい事はあるんですが、簡潔に言えばこれで6800円は高いんじゃないかという一言に尽きると思います、はい。
オススメはちょっと出来ません(汗)

俺の下であがけ [18禁] ★★★★☆

[ストーリー]
消費者金融会社の若き社長・黒崎壱哉。
彼は九年振りに訪れた故郷の街で、かつての同級生を始めとした三人の男性に目を留める。
「気に入った――」
壱哉は秘書・吉岡と共に、彼らに強引なワナを仕掛けていく。
莫大な借金を背負わせ、己の慰み者とする為に――
借金背負わせSLG!
陵辱度       ★★★★☆
難易度       ★★☆☆☆
ある意味バカ度 ★★★☆☆
(ジャケットより)

[動作環境]
OS:Windows98/Me/2000/XP日本語版専用(要DirectX5.0以上)
※仮想CD-ROMでの動作は保証しかねます。
CPU:PentiumU/Celeron又は各後継CPU233MHz以上
メモリー:128Mバイト以上
ハードディスク:550Mバイト以上の空き容量が必要
ディスプレイ:640×480ドット以上フルカラー表示可能
対応音源:WAVE音源 DirectSound対応ボード
メディアドライブ:CD-ROMドライブ
発売元:Alice Blue(アリスブルー)  http://blue.alicesoft.com/
開発休止中。とても残念です。復活を望みます。

[感想]
これ実は結構前にやったので、ちょっと忘れてしまっているんですが・・・。
でも、自分がやってきた数少ないBLGの中で、初めて“ノベルゲーム”でなくゲームっぽいゲーム(?)だったので楽しかったのは覚えてますね。
「目押し」というのがあって、移動するバーを「ここだ!」って思うところで押して、そのバーの止まった「レベル」に応じて借金が背負わせられる・・・と確かこんなんだったと思いますが、本当「ある意味バカ」で面白かったです。
ただ、「難易度」星ふたつってジャケットにありますが、確かに決して難しくはなかったんですけど、ちょぉっと「やっぱりムズいわ」って思うときもあったし、あとは面倒でした(汗)

借金を背負わす相手は三人ですが、やはり一番良かったのは同級生・樋口ですかね〜。鬼畜EDの樋口の壊れ具合も良かったです。「入れさせて〜」って言ったときは笑いました(笑)。
そん次はやっぱバイト少年・新くんですかね。こういう純粋?そうな子がワナにはまって「なにすんだよぅ」的なのはツボです。でも、普段の声はいいのにエッチの時の声がどうしても私はダメでした。なんか変じゃない?と。
そして、幼い息子と2人暮らしのリーマン・山口さん。
やはり大人なのですかね。黒崎のことを結局は受け入れるというか、許してしまいそうな雰囲気があって、それはちょっとつまんないかなぁと思いました。あと、自分としては子供の命が取引に持ち出されるのはいただけませんでした。
そんでもって、黒崎の乱れ姿がもう少し見たかったかな、と。このお話は黒崎がみんなに借金を背負わせて・・・って話しなので、常に人の上位にいるのは仕方ないんですけど、樋口の鬼畜EDで少しだけ黒崎が慌てるシーンがあって、そういうのをもう少し見たかったな、と。

そういえば、自分はあんまり声優さんの声を気にしたりはしなかったんですが、今回は意識して声を聞いてみたんですよ。
一番ハマったのは樋口ですね。さっきも言った「入れさせて〜」もそうですが、喘ぎ声というのが一番エロかったかな、と(笑)。
いや、意外に黒崎もエロいんですけどね。秘書の吉岡のときに受けでの喘ぎ声は、他のキャラの時にはない声だったんで、すごくドキドキしてしまいました。

全体的にとても楽しめましたが、何かひとつ物足りない気がしたのは、少し期待しすぎたのかも知れないですね。でもオススメです!

学園ヘヴン(PS2版) [17禁? 18禁?] ★★★☆☆

[ストーリー]
取り得といえば運の良さだけという伊藤啓太のもとに、届いた一通の手紙。
それは超エリート学園への入学許可書だった。
夢と希望を胸に、学園への転入を決める啓太。
しかし彼を待っていたのは、恋と笑いと涙のバトル。
ラブラブハイパー☆ボーイズラブゲーム登場!!
(ジャケットより)

学園ヘヴン公式ポータルサイト
http://www.gakuenheaven.jp/
Spray
http://spray.product.co.jp/index.html

[感想]
なぜPS2版なのかと言えば、こんなことを言うと怒る方は多いかと思うのだけど友人から借りたからなのでした。
そもそも、17禁がこんなにも味気ないものだと知っていたら、いっそやらなきゃ良かったと思うくらいで、めっちゃもやもやした気持ちになりましたorz
まぁ、それでも“17禁”がどんなものか判っただけ良かったかな。
ただ、発売元のSprayさんへ行ってみると「18歳以上推奨」となっていました。
パソコンの「18禁」とは意味が違うようですが、昔よりもそういうのが厳しくなったのかな(^-^;)
内容としては、面白いし萌えもあるので、そこそこ楽しめたかなとは思います。

★シナリオ的な感想★
ただ、三人称と一人称の区別がイマイチで、地の説明文が初めから主人公(啓太)の一人称だったっけ? と途中から気になったり。
でも、ついスキップしちゃうんで、いつも確認しそびれてしまうんだけど……
つまり、セリフ部分は「 」で囲って、心の声の部分は( )で囲ってあるけども、それ以外の説明文が( )なしで、でも啓太の一人称になってたりと、その辺りの統一の無さが気になったかなと思いました。

あと、その説明的な文章が啓太の一人称(あるいはキャラの心の声)なもんだから、『(え、○○の唇が俺の…やわらかくて…って、ええっ!?)』とか、『(○○が俺の手を引っ張って…)「引っ張るなよ!」』みたいな感じで、う〜ん、もどかしい!
もう少し、その辺りの書き方をどうにかできないものかと…

それから「ものすごく」という単語が多いです(汗)
それが例えば啓太だけが使ってるなら、啓太の癖なんだなって思えますが、他のキャラも確か使ってたかなと思うので、たまには「とても」とか別の言葉に変えてもいいんじゃないかなと思いました。

文章がほぼキャラクターのセリフだけっていうのにもビックリしました。
説明的な文章は随所になく、啓太が1人きりになったときなどにチラッとあったかな、というくらい。
あ、なるほど。ゲームってこんなんでいいのかって思ってしまった(汗)
しばらくこういうゲームしてなかったんで、感覚がよくわからなくなってますが。

ただ、そのせいかセリフが少し長い気がしました。
同じことを繰り返しているような感もあったし、もう少し簡潔にできないかなぁと思いました。

多いと言えば、選択肢もとても多い。
キャラも多いし、いろいろとサイドストーリー(?)もあるので、分岐させなきゃならないというのはわかるけども、やっぱりいろいろと多い……
とあるキャラを攻略しながら、この選択肢はこのキャラと関係あるのか?って思ってしまうんですよね。
コンプリートしようと、最初は攻略を見ずに頑張ってみましたが、短気な自分にはちょっと無理でした(汗)
スキップさせても長い長い……
う〜ん、これくらいのゲームだったら、長いのは普通なんだろうけども。

★キャラクターのこと★
一番最初に攻略したのは成瀬です。
やっていくうちに「一番こいつが簡単や!」と(笑)
さすがに「ハニー」には笑った……というか失笑ですが、ああいう真っ直ぐでベタ惚れっていうのも悪くはないよなって思いました。
うん、悪くないですよっ!

次は誰だったかな、王様(丹羽)かな。
成瀬を攻略しながら、王様も面白そうだよなぁと思って期待してたら、意外にそうでもなかったですね。なんだかあっさりしてて。
体育会系だから仕方ないのかも知れないけど…
運動部連中のみんなに戦いを挑んでモヤモヤ解消っていうのは面白かったですが。

篠宮(寮長)さんはまぁまぁ良かった。
ただ、やってみると意外に重い話が出てきてビックリ。
重い話が出てきて、MVP戦に優勝したら叶えてくれる願いごとを、啓太自身のためじゃなくて篠宮さんのために……っていうのは、なんか無理がないかなぁと思わなくもない。
でも、キャラ的には良しです。

中嶋さんもまぁまぁ良かった。鬼畜な中嶋さんね。
いやぁ、面白かったけど無理があるよなぁと思いました(汗)
近づくためとか、追っ手(?)から逃れるためとか、そういう理由であんなことするなんて……って取ってつけた理由だと思うけど、それを啓太が「そうだったんですか!」的に納得してる感じがナイと思いました。
だけど、啓太に迫るところは良かった。

西園寺さんはキャラ的には好きだけど、カップリングとしてナイなと思いました。
最初はどんなだろうなぁと思って少し楽しみだったんだけど、受け・攻めどちらにしても主従関係があるよなぁと。
啓太が攻めのときは確かに啓太が優位なんだけど、もう少し西園寺さんが啓太に溺れてるって感じが欲しかったかも。

七条さんは……よくわからないな。
攻略できても、本当に啓太のことが好きなの?って最後の最後まで、いやクリアした後でもすごい疑ってしまう(汗)
ず〜っと、あの口調も変わらなかったからなぁ……
ただ、告白後の真っ黒なシーンでの会話は面白かった。
え、17禁のハズじゃあ……と焦ってしまった(笑)

岩井さん、この人の話は良かったです。
岩井さんの朴訥とした雰囲気も良かったですね〜。
絵描きで食も細いのに、あんなごつい体躯なのが不思議だけど、でもあれくらいごついのが良い。
あとは、啓太がもう少し上手く説得とかしてくれたらなぁ……

俊介は期待してなかったんだけども、いざやってみると楽しめました。
攻略から外れてたときは、めっちゃ明るく元気があるだけの男子かと思ってたら、実はそんな事させられてたの!と。
それでも、普段はあんなに明るくしてたんだと思うと、健気っていうのとは少し違うけども愛しいなぁという気持ちにさせられてしまう。
啓太ともお似合いな気がしたし。
あ、でも啓太が受けの方も見たかったな……

海野先生はナイですね!
声も女性だし、先生のくせに小さすぎるし、幼すぎるし……
ショタは苦手です。

最後に攻略したのが遠藤です。
それまでも何度か攻略を試みたけど、何となく難しくない? と感じていて……
でも、何てことはない。遠藤の友情ルートを一度攻略しないとダメっていうだけの話だったようで。
やっぱりトゥルーというのか、啓太がこの学園へ来た理由も、過去からの縁があるのも遠藤だし、実は理事長だし……で楽しかったです。
過去の話も良かったです。
ただ、そんな幼いときの約束でウィルスがどーのこーのという事情もあるけど、別れてからずっと会ってなかったのに、ちょっと際どいよなぁと思いました。
成長して好みじゃなくなってたらどーするんだとか、幼いころから好きだったのか? とか……その辺りが微妙っちゃ微妙。
ってか、マジで何歳なんだ!? あんな童顔はアリかよと……
てっきり年が離れてても2、3歳くらいかと思ってたけど、過去の絵を見ると結構離れてるような(汗)

★声優のこと★
PC版はやってないんですが、PS2版でしか声はないようですね。
いや、豪華な声優陣だと思いましたよ。

まず、最初に攻略した成瀬の声が三木さんでしょ。
『電王』のジークやら、『銀魂』の辰馬を思い出して笑ってしまいましたよ。

置鮎さんは私の中で『ぬ〜べ〜』として強い印象があります。
それに他のアニメなどでもちょくちょく聴くので、有名だという印象もあります。
ぬ〜べ〜みたいなちょっと三枚目キャラもいいですが、やはり優等生な感じがとても似合いますね。

鈴村さんはビックリ!
『電王』のリュウタロスに、『十二国記』の楽俊に、『銀魂』の沖田……
この人の声も好きですよ〜。
とくに楽俊のときの、ちょっと舌ったらずっぽい感じが好きです。
ただ、関西弁が微妙だと思ったのは気のせいでしょうか?
大阪府出身のようですが……

櫻井さんの声も良かったです。
ともするとねっとりとした印象を受けますが、どうも声フェチではない自分には少し印象に残りにくいらしい……
その証拠に『プリンセスチュチュ』とか『カレイドスター』とか見てるのに、あまり印象に残ってない(汗)
それだけ演じ分けてるということでしょうか。

その他の声優さんも、有名どころだったり役柄にピッタリで、まったく違和感とかはなかったですね。
そういえばトノサマという猫が出てきて、その猫の変な鳴き声は誰がやってるんだろうと思ってましたが、猫が大の苦手という丹羽をやってる小西さんが、猫の鳴き声をやってるというのは笑えました(笑)

★全体的な感想★
PS2だからHシーンもなく味気なかったし、攻略キャラや選択肢は多いし、ちょっとどうかなと思うシーンもあったけど、全体的には楽しめたと思います。
めっちゃ王道だなとか、ご都合主義だなとか、そういうのはどうしてもありますが、また漫画が読んでみたいなとか、アニメが見てみたいなと思うくらいには気に入ったかなと。
ん〜、でもやっぱHシーンは欲しいな(爆)

神様(仮) 学園騒乱編&路地裏繚乱編 [18禁] ★★★☆☆ 2013.07

[ストーリー]
天界唯一の落ちこぼれの神「アズミ」は人間より人間臭いともっぱらの評判。優柔不断で判断力ゼロ、本能と感情のままに動いては周囲に迷惑を振りまき、神らしい仕事は何一つできない。
そんなアズミを見かねた創造主は、神としての資質を問う試験(ミッション)を受けるよう命令する。
不幸な3人のヒトの運命を操り、幸せに導くことができなければ神としての存在を抹消させられてしまう…。
果たして、アズミの運命は…!?
(ジャケットより)

[動作環境]
対応OS:Windows 2000/XP/Vista/7/8
      ※7、8のみ32bit版、64bit版、両対応
CPU:【必須】Pentium4 1.5GHz以上/【推奨】Core2Duo以上
HDD容量:【必須】4GByte以上/【推奨】4GByte以上
メモリ:【必須】512MB以上/【推奨】1GB以上
サウンド:DirectSoundが正常に動作する機種
DirectX:DirectX9.0以降
グラフィック:【必須】1024×576以上 HighColor以上/【推奨】1280×720以上(ワイドディスプレイ推奨)
備考 マウス/キーボード及びゲームパッドでの動作に対応

企画・制作:easy peasy(http://www.easy-peasy.jp/
販売元:ホビボックス株式会社

『学園騒乱編』 ★★★★☆
『路地裏繚乱編』 ★★★☆☆

[感想]
だいぶ前にプレイしたので、あんまり細かい感想は書けないんですが……

学園〜と路地裏〜と、両方続けてプレイした感想としては、「飽きた」でした。
面白さはありました。学園の方から始めて「まだ攻略いっぱいある、路地裏も楽しみ♪」的なワクワク感がありました。
ところが、学園が終わり路地裏へ行くと、そこまで面白いと思えなかったのも原因かも知れない……最後は飽きたと感じ、事務的な感じで攻略してた気がします。

たぶん、路地裏が好みに外れてたんだろうなぁと思います。
選べる主人公の1人はオヤジだったし、攻略する人物も自分の好みには少し外れてたのかなと。
元は落ちこぼれでおっちょこちょい(?)なアズミが、あんな紳士然としたオヤジになれるというのが不思議だし、それでボロを出さずにやっていけるのが疑問。
ハッピーエンドは神に戻らず人間のまま……だった気がするのだけども、主人公オヤジのときのエンドが全然思い出せない。もしかしたら攻略すらしていないのかも知れない。
オヤジでも人間のままエンドだったとして、経済力もないはずなのに大丈夫なのか?ってすごい疑問。そこだけ異様に引っかかってる。
う〜ん、路地裏はやっぱり好みじゃなかったんでしょうね……

でも、学園の方は面白かった気がします。
攻略中も思い通りに行かなくても、楽しみながらやってたかなと思います。
攻略キャラの中で一番良かったのは野宮青梧かな。良いツンデレだったと思います(笑)
主人公が学生だったときの青梧との最後、再開するシーンが意外にもジーンときてしまいました。
その次に八重垣将士ですかね。よく冗談を言うし、よく笑うし、生徒とも親しくできる。でも、実は同性が好きなことに悩んでて、そのせいで離婚を経験してて……というギャップに萌え(笑)
途中、そのコンプレックスを刺激して怖くなるのもナイスでした。
次に生田秋壱。正直、一番最初に攻略したせいか(?)あんまり記憶にないんだけども、でも良かった印象はある。
確か、生徒たちからは評判が良くないというか、無視されたり軽視されてたりしてたと思うけど、グッドエンドのときは生徒たちと距離が縮まってた気がする。
それが何か良かったなっていう記憶がある。
あと、すべての攻略キャラに言えるのが、グッドエンドの最後が良かったってことですね。ほのぼのするとか和むとか感動するとか、そんな感じ。とても良かった。

さらに、CGがすごく良い!
BLゲームやってると、たまにイベント絵が酷いときがありますが、この作品はほとんどのCGやイベント絵、キャラクター絵がキレイだったと思います。
ジャケットの表紙のように、すべて丁寧に描かれてるなと。
好みの範囲ですし、その点とても良かったです。

その他、とあるサイトのレビューを見ると、システムの不具合とか不親切なところとか、誤字とか何とか、何かしらあったようで(汗)
あんまり覚えてないなぁ。
ただ、選択肢のところでセーブできないっていうのは困ったかな。公式サイトのアップデートファイルをダウンロードすると解決するらしいとDLしてみたら、自分の思う通りのものじゃなかったので、あっても無くてもどっちでも……って感じだった気がする。
あと、レビュー見て思い出したのが、スキップとオートの表示。詳しくは思い出せないけど、表示イメージが逆でやり難かった記憶がありました。
これはちょっと……有り得ない凡ミスって感じで残念です。

以上、学園も含めてストーリーに引っかかる点が無いこともないけども、主に学園がほのぼのしてて面白かったなと思います。
路地裏も、ああいう雰囲気が好きな人は好きだろうけども、私はやはり学園をオススメしたいかな。

君の中のパラディアーム [18禁] ★★★☆☆ 2013.06.25

[ストーリー]
パラディアームと呼ばれるその世界は、黒き翼の神と白き翼の神が支配する異世界。
かつて一つだった国は神々の決別により、それぞれの民に住み分けられた。
白き翼の民<フォンテ>
黒き翼の民<リベール>
主人公エールは身寄りがなく孤児院で育ったが、ある事件をきっかけに孤児院から飛び出し、行き倒れていたところを見たと名乗る少年ヴァンに助けられる。
ヴァンは生き別れになっている兄弟を集めようとエールに持ちかけ、物語は動き出す。
兄弟たちの出生の秘密に神々の思惑が複雑に絡み合う。
果たして兄弟は無事再会できるのだろうか――
(ジャケットより)

[動作環境]
対応OS:MicrosoftWindowsXP/Vista(日本語版)
メディア:DVD-ROM
CPU:必要/PentiumU800MHz以上(推奨/PentiumU1GHz)
メモリ:必要/256MB(推奨/1GB)
ディスプレイ解像度:必要/VGA以上(推奨/1024×576以上)

発売日:2009年10月02日
ブランド:Chat Errant
販売元:株式会社ラッセル

[感想]
最初に書いておきますが、こちらの作品は回想シーンが回収できないというバグがあります。
しかもブランドは解散しているので修正パッチ入手は恐らく望めません。
最初は「えー」と思いましたが、最終的にそれほどこの作品にハマったわけでもないので、特に気にならなくなりました。
これからプレイする人は、回想シーンが回収できないということを念頭に置いてプレイすることをオススメします。

で、ゲームとしての感想ですが、まず難しくない。
面倒くさがりな自分でも、攻略を見ずにほぼコンプリートできました。
とはいえ、そうだからと言って簡単すぎるってこともなかったです。
ちょっと考えて「こうかな?」って選択して行っても、思い通りに行かないこともあって、そこそこゲーム性(?)はあるという感じ。
とくにヴァンは少し難しかったかも。
最初に出会うのはヴァンなので、よし順番通りにヴァンから攻略しようって思ったのに、しょっぱなから間違ってゼフィールに行っちゃったり(汗)
それで言えばゼフィールは簡単だったけども。
んで、ゼフィールを攻略したあと、今度こそヴァンだと思ったら何回もバッドエンドになっちゃったり、ベルノワールになっちゃったり…。
というか、ベルノワールも攻略できるとは思わなかった(笑)
そして、アンフィニはともかくブランセルが攻略できないとは思わなかった。いや、厳密には攻略できるんだけど、他の攻略キャラみたいなラブラブエンドがない。ちょっと期待してただけに残念至極。
さらに言ってしまえば、ベルノワールがあるのにアンフィニがないのもどうなのかなぁとは思う。キャラ的に「無いな」とは思うものの、バッドエンドでも行為に及ぶエンドがあれば広がりもあったかなと。
登場人物が多いゲームで隅々まで攻略っていうのは、そうそう無いのかも知れないけど、やっぱりブランセルが攻略できない(ラブエンドがない)のは、途中で力尽きてしまったのかなと思わざるを得ない、かな。

でも、物語は面白かったかなと思います。
完全異世界でファンタジー作品のゲームをプレイするは、この作品で4作目だったと思いますが、今までのファンタジー作品よりしっかり作りこまれてる気はします。
神が創った世界だから、神が死ねば世界は滅びる。事実、神の力が衰えはじめ、世界の果てが徐々に迫って来ている。
神の命を永らえる鍵は主人公のエールだけども、世界を救うためにはエールの身が犠牲になってしまう。
どちらかを選ばなくてはいけない、という辛い状況。というか、どちらを選んでも最終的には辛いような気もする……
こういう「神が〜」「世界が〜」という設定は、ファンタジーにはよくあると思うんだけども、あまり(こてこての)ファンタジーを読まない自分には、なんだか新鮮な気がしました。なかなか面白かったです。

ただ、やっぱりちょっと考えてしまいますよね。
好きな人と一緒になれて、同時に世界を救う方法はなかったのかなと。
神の寿命が残り少ないからとはいえ、1人の人間の寿命くらいはどうやら持ちそうだという雰囲気はあったけども、その先に残るものがないとなると何だか虚しい。
転生して会おうにも、もう世界は無いんだものね。
しかも、神と人間の世界が一緒だから天界というものもない。だから「あの世で会おう」なんてのもない。
今世の、この世界しか存在していない、というのは悲しすぎる。
想いを遂げてもこれじゃあちょっとね……
そういう刹那的なものが好きな方なら、楽しめるのかも知れない。

とはいえ、全体的な雰囲気は決して暗くはないです。というか、どちらかというと明るいです。
(なので、刹那的なものが好きな方が本当に楽しめるのかというと、それもちょっと微妙です。もうちょっとシリアスでも……と思ったりするかも知れない)
とくにヴァンのノリが軽くて明るいので、ヴァンが死ぬかも……的な内容でも、そんな雰囲気を感じさせないくらい軽いです。
双子の弟のゼフィールに「殺す」って言われるくらい憎まれてるんだけども、最初は本当に修復不能だろっていうくらいの憎まれようなのに、ヴァンと絡んでいくうちにちょっとだけ打ち解けた雰囲気になったりします。
最初の雰囲気は相当深刻だなぁと思ったんですけどね。

同じくベルノワールとの絡みも、最初は怖そうだし面倒そうだなと思ったんですが、強面で言葉がキツくてでも実は優しいというツンデレ(?)っぷりが自分的にツボでした。
入るつもりのなかったベルノワールのルートをやりながら、意外にいい! と(笑)思いながらやってって、何か深刻な雰囲気になりそうなんだけどもシリアスになりきらない雰囲気が、シリアス苦手な自分には有り難かったかなと思います。

んで、入るつもりのなかったベルノワールのルートで思いのほか楽しんだあとで、やっとヴァンルートだ! とやってみたら……これが思いのほか楽しくなかったorz
エールは過去孤児院に居て性的なものも含めて虐待を受けていて、そのことがあるから相手側から体を触れられるのがダメで、そのせいでヴァンは拒まれ続けるわけです。
それが、やっとエールに「いいよ」と言われて、興奮したヴァンは前戯も何もなくエールに突っ込んでしまう……しかも「痛い」っつってんのに何度も。
これにはちょっと引くというか何と言うか、自分が望んでたのと違うー!って思ってしまいました。
更に、エールはなまじ経験があるんで(ってか調教されてて)、どうしたらいいか戸惑うヴァンに「○○して」とか言うし、調教されたときのように(?)恥ずかしい言葉を言ってしまったりする。
え、いくら調教されても、それがイヤな思い出なら、そんな言葉口にする?って感じで理解できませんでした。
ベルノワールの時もそうなんだけど、もう本当ビ●チって感じでイヤでした。エールがあんまり男らしくないのもイヤでしたし。

それから、みんながエールを好きになる理由がイマイチ。
可愛いし、からかいやすいし……とは思うけども、兄たちはもうエールが弟って時点で溺愛してる感じで、再会した瞬間に「可愛い」「好き」って言っちゃいます。
12年前のエールが兄たちの心をどんな風に掴んだのかと思うし、12年前って言ったらまだ全然幼いだろうし、成長したエールと再会したときの戸惑いなんてのも彼らにはないんだろうか、と。
だから、どういうきっかけで好きになって――何ていう甘く切ない想いなんてのはないです。
ベルノワールだけが、エールと出会ってからの過程で想いが芽生えたっぽい感じで楽しかったけど、実はエールには別人格(本当の人格?)があって、それにベルノワールが気づき、その人格を引き出してのエッチだったので、それがかなり微妙だったかなと思います。
先にも書いた通りのビ●チなので、ベルノワールがエールに夢中っぽくなるのは楽しかったけど、それがあのビ●チかと思うとどーも心底楽しめない……
非常に残念です。

イラストですが、立ち絵とかは上手くてキレイで良かったです。
何というか、腹筋を見せる格好が多かったですが、その腹筋がまたいい(笑)
ゴツすぎず華奢すぎず、なかなか良い具合でした。
ベルノワールはキャラ的にもう少しゴツくてもいいのかなぁと思いましたが。
あと、イベント絵では微妙なのがちょっと多かったかな、とも思いました。 エールの脚を広げた格好の下半身とか、エールの後ろからの構図のお尻とか、なんかちょっと微妙でしたね。
でも、立ち絵は本当にキレイでした。
あ、背景もキレイで良かったです。もうちょっと数があったらな、とは思いましたが。黒き翼の国(?)にいると、主にベッドを背景にしゃべるのでちょっとな……と。

声優は問題なしです。どうやら豪華らしい?
ファンとか声フェチではないので、あまりよく分かりませんが、この作品では「この声はちょっと……」っていうのは無かったです。

音楽も自分はそれほど拘るというか、気にする方ではないんですが、この作品の音楽はいいなと思いました。
とくに神が現れたときの音楽は、それなりに雰囲気を表していて、2人が出てきたときに雰囲気がサッと変わるので、これは音楽の効果でもあるんだろうと思います。

以上、長くなってしまいましたが、総じて「惜しい」というのが最終的な感想かなと思います。
手に入れてオールクリアしたら、何の躊躇いもなく手放すことができる作品でした。残念です。

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